選んだ基準は、いずれの本も、それが出るまでに著者が過ごしてきた歳月が、長年倉庫に眠っていた資料の埃をはらったり、死ぬほど退屈なコンサートに最後まで付き合わねばならない破目に陥ったり、それを埋め合わせるためにお酒に費やしたりした時間も含めて、たっぷり盛り込まれているのが感じられること。体を張って仕事をしている人たちに敬意を表して。