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雲と火の柱―地下生活者の手記

活動家の肉声が聴こえる、第一級の青春小説。

高井戸政行
上方文化研究所小説] 国内
2008.07  
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レビュワー/和賀正樹

数年前、成田空港の廃港を主張する市民団体の案内で、三里塚の農家を回った。億を超える補償金を積まれても、立ち退きを拒絶している人たちだ。ブロッコリー畑で、農学部卒の知人がしみじみと言う。「いい土や。これを農民から取り上げるほうに無理があるなあ」。もとは原野。敗戦後、旧満州などからの引揚者が精魂傾けて切り拓いてきた。
夜は、中核派筋の活動家をまじえ、酒盛りとなった。「はじめは夏休みの2週間で仙台に帰る予定だったんです」。小太りの中年男性が、笑顔で焼酎のコップを傾ける。三里塚の支援に来て三十余年という元東北大学生だ。帰る当日、別れを惜しむ農民が、彼の靴と鞄を隠した。以来ずっと、彼は、空港近くのプレハブ小屋の拠点でくらしている。表の活動家の一人だ。結婚もしない。頭髪も薄くなった。仲間と土木作業で生活費をかせぎ、拡声器を積んだ軽トラックで街宣活動に出る。あの夏の日、はだしでバス停に向かっていれば――いまごろは企業の部長で、プリウスに乗り、息子や娘のひとりはいたかもしれない。

本書は、中核派とおぼしき組織の裏、つまり非公然活動に従事した著者の手記だ。公安警察、対立セクトに手のうちを見せる裏切り、利他行為だと、ネット上で厳しく批判されている話題の書でもある。
1970年代初頭から始まった「対カクマル戦争」。その間、著者は20歳で関西の地下にもぐる。この内戦は当初の予想を超えて長期化し、90年代まで続く。
「勝利者として再び浮上した時には40歳になっていた」。この述懐がもの悲しい。戦争、こと内戦に勝者も敗者もないではないか。しかし、全存在、命を賭けて闘ってきた。それ故に捧げた歳月への是非、真価は微塵も考えたくない・・・。
勝利した現在、「今まで誰からも語られなかった革命的共産運動の裏面史としてある地下生活について、深く関わってきたわたし」は、「労多い任務に耐え抜いて地下活動を支えてきた人たち」の事跡を良いことも悪いこともつつむことなく書き残しておこうと思うにいたる。

事実、細部までリアルだ。たとえば日常の行動原則はキリ、ミリ、テツ。キリとは切り。不審者の追尾を原則として、下宿を出る際は必ず30分歩く。そしてバスや電車に乗り、また30分歩いて目的地に着く。指示書には、こうあった。「交通費をけちらないこと!」
公安警察も負けてはいない。街角の通行人の半分が、無線で連絡を取り合う私服の刑事の群れという場面もあった。
大きな手柄のひとつは、労働現場の実態が克明に書きとめられていることだ。
刃物の鍛造、溶接・・・。いろいろな現場を渡り歩き、なまの労働者に触れる。尼崎の橋梁工場には、近所の被差別部落から大勢の労働者が働きに来ていた。大阪南部の染色工場は3時に15分間の休憩があり、素うどんか、生卵2個の配給がある。卵は染色場の圧力釜で茹で卵にする・・・。

人間関係が良好に築かれ、職人としての腕もあがった。職場の誰からも頼りにされる。しかし、ある日、急用で事務員が彼のアパートに電話をかける。おかしい。別の家にかかる。もともと嘘の氏名・連絡先をかたり、就職しているから当然だ。潮時がきた。同僚は近所の立ち飲み屋で身銭を切って送別会を開いてくれる。こうして2、3年ごとに職場を替える。

登場人物も魅力的だ。当時、地下活動家たちは、休日、ハイキングを装って葛城山、生駒山などで連絡を取り合った。アパートに隠れ住む彼らに先輩がアドバイスする。タバコはやめよ。ジャコ、胡麻、オクラは体に良い。キャベツや白菜を水で濡らした新聞紙にくるんでおいて、ちぎって食べたらいいぞ。
山頂で年若い同志が言う「ぼく、素敵な彼女と出会いたい。ジャスミンの花香る月影のベンチで肩を寄せ合い口づけする恋人たち、いいなあ」と。「もちろんや」と先輩。「激動期こそ、激しい恋が実を結ぶ。まず素敵な男性になろう」と発破をかけ、主人公と同志を抱きかかえる。ここにカメラがあると思え、記念撮影や。ええ顔せえ、はい、ぱちり。
なかなか言えないなあ。若い時分に、こういうことを心底から吐く人物に会っていたら、わたくしなど、ついていってしまうだろう。

文体もいい。虚飾が排され、みずみずしく清冽。ノンフィクションの体裁だが、見事な青春小説に仕上がっている。著者と等身大と思われる主人公は内省的で賢く、奉仕と義憤の精神に富む。上質な日本人が、この運動体に集まっていたんだなあ。
そういう人びとが、20年にも及ぶ内ゲバで倒れていった。

今、書き残さないと、無軌道な高度資本主義の坩堝(るつぼ)へ大きく舵を切ったこの国で、忘れ去られてしまうぞ。百ページにも満たない軽装版からは危機感が立ち昇る。しかし、うらはらの静謐な達観もにじみ出ているようだ。
そして、しばし真空に投げ込まれた気分になる。自己を現在ある既存の体制に馴らす苦労と、一身を犠牲にして体制を根本から覆す苦労。はたして、どちらが大変か。
本書は、一般書店には並ばない。東京なら新宿の書店・模索舎などで入手できる。

おすすめ本書評・紹介書籍

雲と火の柱―地下生活者の手記
高井戸政行
上方文化研究所小説] 国内
2008.07  
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