『資本論』も読む
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著
宮沢章夫
幻冬舎
/幻冬舎文庫
[随筆・エッセイ]
国内
2009.08 版型:文庫 ISBN:9784344413498
価格:600円(税込)
「せめて『資本論』を読んでから死にたい!」。憧れの気持ちは強くとも、歴史的大著の前では常に挫折の繰り返し。人生数度目の挑戦でも、長い序文が、他の原稿が、演劇の公演が、日常の雑事が、またも行く手を阻む。果たして今回は読み終わるのか—。「わからない。わからない」とつぶやきながら『資本論』と格闘する日々を綴る異色の七転八倒エッセイ。
せめて『資本論』を読んでから死にたい;
「なんだこれは」とマルクスは驚いた;
この栓抜きを作るのに四十年かかった;
むさぼり食う主人は「商品」は作らない;
誰も「クイズ王」とは呼ばれたくない;
わかる瞬間がわかりたい;
人はときに「価値魂」に侵される;
リンネルのやつは思想まで持つ;
重量、ちゃんと磨いとけよ;
マルクスは汗にロマンを見いださない〔ほか〕
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