文学 2010
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編
日本文藝家協会
講談社
[小説]
国内
2010.04 版型:B6 ISBN:406216163X
価格:3,465円(税込)
日販MARC 2009年刊行の文芸誌発表作品の中から、精選された18篇の小説を収録。ベテランの秀作から、新世代の野心作まで、激変する時代を活写した、現代文学の最前線を知るのに最適な1冊。
おすすめ本書評
- ワイルドはお好き?
昨年の一時期、表参道のスパイラルカフェには17時からの限定メニュー「文庫本セット」があった。文庫本+飲み物で1350円(途中から1200円に値下げ)。白いケーキ皿にクラフトブラウンの紙ナプキン、その上にタイトル入りのクラフト紙カバーが掛かった文庫本が盛りつけられているというデザインフェチな演出だった。文庫本は毎月変わる5冊から選べ、テーブルの上に置かれたメニューでイントロ部分が「試食」でき、注文後の「食べ残し」はもちろんお持ち帰り。私はここで、菊池成孔の『スペインの宇宙食』やカルヴィーノの『見えない都市』を食べた。
この「イントロ試食」の楽しさが忘れられず、今回、『文学2010』に収録された18の短編のタイトル+イントロ試食を勝手な形でやってみたいと思います。作家名は最後にまとめました。さあ、あなたはどれが食べたい?
相川藍
2010/12/06掲載
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