2009年7月29日
素敵な読書カフェめぐりも今回で4つ目のエリアとなりました。そして、ついに本の街「神保町」の登場です。この神保町には、約180店の古書店と約30店の新刊書店が並び、大小様々な出版社が点在。その規模は世界最大級で、日本が誇るブックタウンです。東西に走る靖国通りと南北の白山通りが交差し、地下には都営三田線・新宿線と東京メトロ半蔵門線が通っているので、ターミナルとして利用される方も多いのではないでしょうか。ちなみに、古書店の多くは強い西日から本を守るために靖国通りの南側に集中しています。
神保町は、江戸時代には神保長治という旗本の広大な屋敷があり、その敷地内にある小路にその名が由来すると云われています。明治以降は学生街として発展。その中で、学生に専門書や学術書を販売するため、多くの本屋が出店しました。戦時はアメリカ軍による東京大空襲から奇跡的に免れ、その理由には神保町の古書を消失させるのは文化的な損失とし、爆撃目標から外されたという説があるほど。ちょっとあやしい話ですが、それだけ価値ある書籍や古書がこの神保町にあるということは、当時から広く知られていたことでした。
現在では、古書や専門書だけではなく、サブカルチャー系の書店も増えてきています。「本と街の案内所」ではパソコンで本の在庫を検索、ますます本好きにとって通いたくなる街になっています。もちろん、神保町の魅力は、本だけではありません。2007年7月には、邦画中心の名画座・神保町シアターや、吉本興業の劇場・神保町花月などが次々にオープン。カレーの街としても有名で、中国料理店も多く、行列が絶えないお店が数多くあります。
そんなお楽しみいっぱいの街ですから、歩き疲れたら、ちょっと一息つきたくなるもの。そのため、喫茶店やカフェも数多くあり、古くからの純喫茶、店主の魅力あふれるカフェなど、スタイルも様々。その中から、読書にうってつけのお店を厳選してご紹介します。お目当ての本を探したら、その本を片手に美味しい珈琲でちょっと休憩。そんな風に過ごせる、お気に入りのお店を探してみてはいかがですか? ますます神保町が好きになり、本探しも楽しくなるに違いありません。素敵な読書カフェめぐり「神保町編」は明日から掲載します。どうぞお楽しみに!
細い路地があちこちに。どこか懐かしいレトロな雰囲気が漂う。
明治40年の神保町・駿河台下。左にすずらん通りの入口があり、中央には今日のデパートの前身とも言える東明館がある。(写真提供:レオ マカラズヤ)
震災復興後、昭和11年の神保町・駿河台下。三省堂の看板も見える。右には今も店舗を代えて続くカバンの老舗「レオ マカラズヤ」も。(写真提供:レオ マカラズヤ)
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