怖ろしい味
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著
勝見洋一
光文社
/光文社文庫
[随筆・エッセイ]
国内
2007.10 版型:文庫 ISBN:9784334743277
価格:540円(税込)
その鮨屋は、職人が一切顔を見せない不思議な店だった。長い暖簾の奥の暗闇から、つるりとした白い手がのぞく。そして供される鮨は、あまりにも見事なものだった—(「鮨屋の怪」)。練り上げられた文章が掬い上げる虚実皮膜の世界。その筆にかかると、一杯の蕎麦が、一本の万年筆が、とたんに息吹を放ち始める。途方もない蓄積と経験に裏打ちされた珠玉の20編。
食彩(桜鯛の花見;胡同の茶館;ムッシュー・バタール;リスボンのあんぱん ほか);
物彩(と思う今日この頃である;執事の偏愛;嗚呼!熱海キネマ;金メッキのデュポン ほか)
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