日のあたる白い壁
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著
江國香織
集英社
/集英社文庫
[随筆・エッセイ]
国内
2007.06 版型:文庫 ISBN:9784087461749
価格:580円(税込)
「出会った絵について書くことは、でも勿論私について書くことでした」ドラクロワ、ゴッホ、マティス、荻須高徳、小倉遊亀、オキーフ…etc.。古今東西の27人の画家の作品をとりあげ、「嫉妬しつつ憧れつつ」自由に想いを巡らした、美しくユニークなエッセイ集。愛らしい小品から名作まで、画家たちの様々な作品を鑑賞しながら、江國香織その人に出会う—二重の楽しみが味わえる、宝物のような一冊。
ゴーギャンのオレンジ—ゴーキャン「オレンジのある静物」;
完璧に保存される物語—カリエール「想い」;
体の奥がざわめくなつかしさ—ホッパー「海辺の部屋」;
祖父の家—児島虎次郎「睡れる幼きモデル」;
ボナールのバスタブ—ボナール「浴槽」;
ポケットに入れて—ドラクロワ「花の習作」;
うつくしいかたち—東郷青児「巴里の女」;
あの怠さ—パスキン「昼寝」;
意志的な幸福—カサット「劇場にて」;
ユトリロの色—ユトリロ「雪の積った村の通り」;
宗教のような、音楽のような—ゴッホ「夜のカフェテラス」;
同化するということ—荻須高徳「カフェ・タバ」;
セザンヌのすいか—セザンヌ「すいかのある静物」;
過渡期の人・マネ—マネ「海にとび込むイザベル」;
あるべき場所のこと—グレコ「聖アンデレと聖フランシスコ」;
ひらがなのちょうちょ—ルドン「ちょうちょ」;
豪胆さと繊細さ—小倉遊亀「家族達」;
プリミティブという力—ムンク「お伽の森の子供たち」;
かつて持っていたくまのぬいぐるみ—ワイエス「グラウンドホッグ・デイ」;
豊かさ、幸福さ、まっとうさ—マティス「ヴァイオリンのある室内」;
インタレスティングということ—カラヴァッジョ「聖トマスの懐疑」;
見知らぬ絵—カーシュテン「赤い台所」ほか;
オキーフの桃—オキーフ「桃とコップ」
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