ナイロビの蜂 上
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著
ジョン・ル・カレ
著
加賀山卓朗
集英社
/集英社文庫
[小説]
[ミステリー]
国内
2003.12 版型:文庫 ISBN:4087604500
価格:950円(税込)
ナイロビの英国高等弁務官事務所に勤める外交官ジャスティンは、庭いじりをこよなく愛する中年男だ。礼儀正しく誠実な人柄で知られている。そんな彼のもとに、突然、最愛の妻テッサが、咽喉を掻き切られて全裸で発見されたという知らせが飛びこんだ。人類学者リチャード・リーキーの発掘現場に向かう車中で、何者かに襲われたのだ。静かな怒りとともにジャスティンは、真相解明に立ちあがる。
おすすめ本書評
- 『ナイロビの蜂』 ジョン・ル・カレ
翻訳小説は、訳に恵まれなかったら終わりだ。
元がどんな傑作でも、紙くずの束になってしまう。
今回の加賀山卓郎さんの訳文が酷い、と言う訳ではもちろんない。そもそも僕みたいな
英語オンチが、翻訳にあれこれ言える訳もない。今回、文句をつけたいのは、この日本語
タイトルのみ。加山さんなのか、編集者なのか、発案者は誰か知らないが、罪を憎んで人
を憎まず。本も商品。売らなきゃ意味が無い。いろいろ事情もあったんでしょう。責任者
出てこいとは言わない。でも、やっぱりこのタイトル、どうにかして欲しい。その一点、
ピンポイントで喧嘩を売りたい。
井田英登
2011/02/17掲載
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