7月10日(木)
山本モナが、再びの不倫騒動を引きおこしている。
本人は独身であるものの、相手がジャイアンツの主力選手の二岡で、かつ彼が妻子持ちということから、大きな問題となっているようだ。
なんでも山本モナ、久々のニュースキャスター仕事の第一発目が終わった後、祝杯を上げるべく新宿二丁目のゲイバーでいろんな人たちと飲んでいたらしいのだが、そこへ二岡選手もお祝いに駆けつけ、一盛り上がりしたそうな。そして、その後、二人はいっしょにタクシーに乗りこみ、そのまま五反田のラブホテルに入っていったそうな……。
この件が発覚したことで、山本モナは、せっかく掴んだキャスターとしての番組出演を見合わせるという憂き目に遭っている。二岡選手も、負傷中で試合に出場できない状態にも係わらず夜のバット振りをしたということで、球団代表にこっぴどく叱られているみたいだ(たぶん奥さんにも)。
最初、この騒動を知ったときには、「なぜ五反田のラブホテル?」との疑問はもったものの、いい歳した大人同士なんだから、なにしようがいいじゃんと思い、さほど気にはしていなかった。
だが、深夜、目を通した『カラマーゾフ』の「ミーチャ」の章で、ドミートリーはじめいろんな男を翻弄させるグルーシェニカという女性の多情ぶりならびに気移りの早さに接したことで、頭の中に『魔性の女の怖さ』というテーマが急浮上。ふと山本モナのことが強烈に思い起こされ(二岡選手の今後にも思いが馳せられ)、心騒ぐ結果となってしまった。
つまり、なにをいいたいかというと、読書と現実のオーバーラップ。山本モナのおかげで、この小説を、生々しいリアリティをともなって読めた気がするということだ。うん、それだけ。長い前振りで、申し訳ない。
本日の読書感想文は、以下。
けっしてグルーシェニカだけが悪いわけじゃないとは思うが、彼女に魅せられた男たちは、ことごとく不幸になっていく感じを受ける。長男ドミートリーも、恋の争奪戦に完全勝利を得たようだけれど、それと引き替えに、とんでもない厄災をいくつも抱えてしまっている。まあ、最も大きな事件については、ドミートリー自身に直接の罪はないような気がするので、そこらへんは少し安心できるわけだが、いずれにせよ彼および彼が愛するグルーシェニカが遠因をつくっていることはまちがいなさそう。ドミートリーの無垢な魂、また、荒れるんだろうな。かわいそうに……。物語自体は、テンポよく進みだし、ずいぶん面白くなってきた印象があった。
ところで、訂正である。過日、グルーシェニカが18歳と書いてしまったが、21歳もしくは22歳のまちがいだった。
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