バカバカしいカバーが目について思わず手に取った。
1,200円(税別)で57編のショートショートが入っているようなので、ときどきサクっと読むのにいいかな、と思って買ってみた。最近長い小説がしんどい。
短いが意外に読みでがある。電車の中で噴き出しそうになって困る作品もあれば、少し苦みがあるブラックな小説もある。ゆっくり読むと読後感は悪くない。
作者は(たぶん)無名の3人の中年のおじさん。著者近影を見ると、それぞれ一癖ありそうだ。
この本の特長は、小説にツッコミが入っているところ。欄外に何かボソボソと書いてある。世界初?の試みらしい。
ひょっとして、ニコニコ動画とかをイメージしたのだろうか? ずいぶん違うけど。
無名の著者だから、買うのは僕のような変わり者かもしれないけど、ちょっと変わった小説を求めている人にはお勧めだ。