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『やさぐれるには、まだ早い!』豊島ミホ

「ミホちゃん、彼氏に何あげるの」
「ヤカン」――。若手注目作家・豊島ミホの、東京っぽくない東京暮らし

【内容】

大学入学を機に秋田から上京して、20歳で作家になった豊島ミホの東京っぽくない東京暮らし。
初めて彼氏の居るクリスマス、AV鑑賞入門、ひとり花火大会、同棲問題……。
“底辺女子高生”だった彼女は、ここで何を見つけたのか。
それとも、何も見つからなかったのか。

●20歳でデビューした若手注目作家の日常、仕事、恋愛、悩み…etc.
●友達のブログを読んでいるような親近感、ユーモア、しんみりとした切なさ
●東京を離れ、秋田の実家に帰った著者の心境も読めます

豊島ミホさんからのメッセージ

正直、宣伝の場において何を言えばいいのか、迷ってしまうようなエッセイ集です。
「やる気が湧いてくる」「本当の自分が見つかる」「知識をプラスしてくれる」などなど、サプリメントっぽい内容の本が売れているこの世の中では、風に吹かれたレジ袋のように即座飛ばされていってしまいそうな本だわあ、と書いた私が思うくらいですから、この本の効能の無さは相当なものかと……。
でも、その代わりというのもあつかましいかもしれませんが、「押し付けがましい本は読みたくない気分だ」というかたには、読んでいただけるといいのではないかと思います。このエッセイには、人生の指針も説教も愚痴も入っていません。ただ、24歳〜27歳の私の日常から生まれた、純粋なる雑談があるだけです。歯ごたえもパンチの効いた味もない、でもお豆腐みたいなエッセイ集かもしれません。
お豆腐が食べたい気分の方はぜひ。

【著】豊島ミホ(トシマ・ミホ)

1982年、秋田県生まれ。早稲田大学在学中の2002年に「青空チェリー」で“女による女のためのR-18文学賞”読者賞を受賞しデビュー。著書に『檸檬のころ』『夜の朝顔』『神田川デイズ』『東京・地震・たんぽぽ』『リリィの籠』『カウントダウンノベルズ』『初恋素描帖』『純情エレジー』『夏が僕を抱く』『リテイク・シックスティーン』など。『檸檬のころ』が2007年に映画化された。

 

『やさぐれるには、まだ早い!』
著 豊島ミホ 2009年12月4日発売
定価 1260円(税込) 四六判並製 216頁 メディアファクトリー

豊島ミホさんの自筆POP


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