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製鉄天使 桜庭一樹

あたしら爆走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ!
里程標的傑作『赤朽葉家の伝説』のスピンアウト長編、ついに全貌を現す!

【内容】

辺境の地、東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆小豆は、鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。荒ぶる魂に突き動かされるように、彼女はやがてレディース〈製鉄天使〉の初代総長として、中国地方全土の制圧に乗り出す──あたしら爆走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ! 中国地方にその名を轟かせた伝説の少女の、唖然呆然の一代記。里程標的傑作 『赤朽葉家の伝説』から三年、ついに全貌を現した仰天の快作! 一九八×年、灼熱の魂が駆け抜ける。

『製鉄天使』
著 桜庭一樹 2009年10月30日発売
定価 1785円(税込) 四六判上製 東京創元社

【著】桜庭一樹

1999年「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』と改題して刊行)で第1回ファミ通えんため大賞に佳作入選。以降、 ゲームなどのノベライズと並行してオリジナル小説を発表。2003年開始の〈GOSICK〉シリーズで多くの読者を獲得し、さらに04年に発表した『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。05年に刊行した『少女には向かない職業』は、初の一般向け作品として注目を集めた。“初期の代表作”とされる『赤朽葉家の伝説』で、07年、第60回日本推理作家協会賞を受賞。著作は他に『ブルースカイ』『少女七竈(ななかまど)と七人の可愛そうな大人』『青年のための読書クラブ』『ファミリーポートレイト』、エッセイ集『桜庭一樹読書日記』『書店はタイムマシーン』など多数。08年、『私の男』で第138回直木賞を受賞。


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